炊飯器で炊いたご飯が臭い原因と対処法まとめ

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日本人に馴染みの深いお米ですが、アナタが普段何気なく使っている炊飯器はきちんとメンテナンスできていますか?

「いつも通りにご飯を炊いたのに、なぜかご飯が臭う・・・。」といった具合に、炊飯器の臭いトラブルというのは意外にも多いものです。

ここでは、炊飯器で炊いたご飯が臭くなる原因その対処法を分かりやすく紹介していきます。

炊飯器のご飯が臭いと、せっかくの食事の楽しみも減ってしまいますよね。

その原因を理解することでニオイへの対処法も分かってくるので、1つずつ分かりやすく解説していきます。

お米の状態が悪いケース

ご飯が炊けたサインの電子音を聞くと、誰しもワクワクして炊飯器のフタを開けるのではないでしょうか。

開けてすぐに香る炊きたてのお米の香りは最高ですが、その香りがなぜかいつもと変わってしまったと感じる時にはお米の状態を確認しましょう。

オーガニックブームの影響か、精米加減を調整して『ぬかの層』や『胚芽』を栄養のためにあえて残す精米方法も現在注目されています。

そのような加減をしたお米に買い替えた場合は独特の匂いに感じることもあるようですが、新しくしたわけではないなら賞味期限を過ぎていないか、虫に食われたり傷んだりしていないかを目視で確認してみましょう。

炊飯器自体が汚れているケース

これが一番多い原因で、炊飯器自体が汚れているケースです。

炊飯器が空になったときに内側の釜を洗うのは周知のとおりなのですが、炊飯器にはその他にも洗うことのできるパーツがあります。

それは蓋の内側にあるパッキンです。このパッキンも、実はかなり汚れやすい箇所になるので可能であれば毎回洗うよう心がけてみてください。

製品によっては、本体上部の蒸気の吹き出し口の周辺のパーツが外れる場合もありますので、ニオイを感じるようになったら、洗うことのできるパーツを取り外して全て綺麗に洗ってみましょう。

炊飯器に入れた後に水やお米が汚れているケース

アナタがご飯を炊くとき炊飯器に入れる前にお米を研ぐ場合が多いと思いますが、この時にお米の汚れが落ちきっていないとニオイの原因になることがあります。

また多くの方が利用されるタイマー予約機能ですが、夏場はお米を砥いでから炊くまで放置している間に雑菌が繁殖して水が傷んでしまう場合もあります。

そしてお米は炊いてから時間が経ちすぎていたり保温しすぎていたりすると『メイラード反応』が起こる、ということも頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。

メイラード反応とは?

加熱した状態で糖とアミノ酸が反応して、茶色く色づき様々なニオイ成分を発生させる反応

ニオイを感じたことをきっかけに、炊飯器やお米の衛生面に気をつけてみましょう。

炊飯器の本体が劣化もしくは故障しているケース

炊飯器の寿命は一般的におよそ4~6年です。

▼炊飯器の寿命について、さらに詳しく知りたい方はこちら

なにか異変を感じたらメーカーが推奨している使用方法を守った上で、炊き上がった直後のご飯の状態を観察してみましょう。

以前のように炊けないという場合、例えば芯が残ったり水気を含みすぎていたり、均一に炊けなくなったり焦げ付いたりといった症状が出るようであれば劣化や故障が考えられます。

温度が適切に調整されないことでご飯が正常に炊けないという事が、間接的にニオイの原因にもなります。冷静に原因を見極め、早め早めに対応していきましょう。

炊いたご飯はいつまで美味しいの?

保温時間の目安を出しているメーカーもありますので、まずはアナタの炊飯器のメーカーの公式ページを確認してみましょう。

一般的には長く保温するほど味が落ちると考えられていますので、10時間程度を目安にすると良いのではないでしょうか。

それ以上の時間保温しても食べるのには問題がありませんが、やはり食感が損なわれてしまったり、ご飯の美味しい風味が無くなったりすることも考えられます。

「○○時間たってもおいしい!」という製品もありますが、残念ながら熱によって『メイラード反応』が進むのでどんなに保温を続けても味は炊きたてのようにはなりません。

また、冷蔵保存もお米の中に含まれているデンプンが劣化しやすい環境(温度)になりますので、一番シンプルな方法は冷凍と言えるのではないでしょうか。

余ったご飯を美味しく食べる方法

ご飯を炊きすぎた場合は炊きたてをすぐに冷凍する方法がオススメで、この方法なら炊きたてのご飯に近い味を解凍後にまた食べる事ができます。

炊飯器の特徴からすると「食べる分だけを炊く」というのが理想ですが、お子さんのその日の食欲に左右されてしまう主婦の方や、残業が入って予定どおりに帰宅できないサラリーマンの方は、食事の度に炊飯するというのはなかなか難しい現状があるでしょう。

一度に沢山炊いてすぐに冷凍保存をすれば、味や食感も落ちにくい上に長く保存できるというメリットがあります。

冷凍ご飯は長くて1ヶ月保存ができる(消費期限)といわれていますが、味の面から考えると1週間の保存(賞味期限)と考えると良いかもしれません。(冷蔵ご飯の消費期限は2-3日です)

ここで、ご飯を美味しく冷凍するオススメの方法をご紹介します。

ラップを出す

テーブルにラップを30-40cmほど出して切りとります。
鮮度をよくするために、通常より少し長めに出しています。

ご飯をほぐして乗せる

炊いたご飯をほぐしながらラップの上に茶碗1杯分(約150g)ほど乗せます。
解凍時にベチャっとくっつかないようにするためにも、まんべんなくほぐしましょう。

真ん中を凹ませる

あら熱をとり四角い形に平らになるように広げたら、真ん中にくぼみを作りましょう。
こうすることで「内側だけ熱が通らない!」を防ぐことができます。

ラップで包む

STEP1で切ったラップでぐるぐると巻きます。
この時厚めに巻いたほうが、冷凍庫のニオイがつかずに済みます。

完成

STEP4で巻いたものを冷凍したら完成です。

ご飯の量に応じてこの方法を繰り返しましょう。

この方法は真ん中が凹んでいるので全体に効率よく熱が通りやすくなり、そのまま電子レンジの通常のあたためモードで解凍すると美味しく食べることができます。

長期で保存することが予想されるときは、さらにジップロックやタッパーを使用するのも良いでしょう。

まとめ

家事は日常の中にルーティーン化されているものなので、自分ひとりでは他の人がどのように行っているのかが分かりにくく困ってしまう面もありますよね。

普段あたりまえのように何気なく食べている白米ですが、美味しく食べるには日頃の炊飯器のお手入れやお米への気配りが大切だと言うことが改めておわかりいただけたでしょうか。