体温計の選び方 | 測る場所やメーカー毎に選ぶポイントを解説

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急な体調不良時や日々の健康管理に何かと便利な体温計。ホームセンターや薬局、コンビニで何となく選んで購入したものを何となく使ってるという方がほとんどだと思います。

ひとえに体温計と言っても、普段よく目にする電子体温計以外に、非接触式体温計、耳式体温計、基礎体温計など様々な種類の商品があるんです。どの体温計がどんな時にどんな人がどういう意味で使うのかを理解してから体温を測定しないと、正しい体温を測定できないわけです。

そこでこの記事では、体温計の種類や計測方式、メーカー別の特徴などを分かりやすく解説していきます。

脇で測る電子体温計

電子体温計は脇に挟んで測る最もスタンダートなタイプ。薬局はもちろんコンビニエンスストアでも売られており、価格も安くどこでも手に入りやすい体温計。

計測方法は実測式と予測式の2種類に分けられます。実測式は5~10分程度の時間をかけてより正確に体温を測り、予測式は15秒~1分の短時間で体温の予測値を測定します。

予測式は測定時間が早く、正しい測り方をすればほぼほぼ正確な体温を測ることができるので、実測式よりも予測式が最近は主流です。

ですが過度な運動をした後や入浴の後など、体温が高くなっている時に測ると正確な体温を測定することができないので、正確な体温を測りたい場合は運動後や入浴後を避けて安静な状態で測定するのがベストです。

おでこで測る非接触式体温計

遠赤外線センサーを用いて体温を測るのが非接触式の体温計。手首やおでこなどにセンサーをかざして体温を測定することができます。

直接肌に触れることがないので衛生的な上、測定時間は1秒から3秒と非常に短く測定に時間を取られることがないので最近では入店時の検温用に採用しているお店が多いですね。

ただ、夏や冬の気温が過度に高低しているときは体温がなじまず検温にばらつきが出てしまうことがあります。「ん~なぜかうまく測れないですね」と言っている店員さんをたくさん見てきました(笑)

正確に測れるものであればあるほど価格が高い印象です。普段自宅で使うのであれば、非接触式より電子体温計をおすすめします。

子どもや赤ちゃん向けの耳式体温計

非接触式と同様に遠赤外線センサーを利用して、鼓膜付近の体温を測定する体温計です。

耳の中が汚れていたり、ちゃんとまっすぐ耳の中に入っていないと測定の結果にムラが出てしまうことがありますが、測定時間が1秒とかなり短いので赤ちゃんや小さな子供の体温測定に非常に便利です。

赤ちゃんや小さな子供が寝ている間にコソっと体温を測れるミュート機能やバックライト機能がついている商品も多いので、パパママには重宝する体温計です。

女性の体調管理や周期管理に使われる基礎体温計

基礎体温計は別名「婦人体温計」とも呼ばれており、女性の基礎体温を測定する目的として作られています。

脇に挟むのではなく体温が安定した口の中で測定することにより、小数点第2位までの的確な体温を測定することが可能です。

脇に挟むタイプの体温計と同様に実測式と予測式の2種類があり、中にはバックライトや体温を数十日分保存することができる機能がついた商品などもあります。最近ではスマートフォンと連携して測定結果を管理できる商品も存在します。

計測方式で選ぶ

数分かけて正確に測る実測式

実測式は脇で約10分、口の中なら約5分で体温を測定することができます。体温の上昇がなくなり安定した温度になると測定完了のアラームが鳴り知らせてくれます。

アラームが鳴る前に脇や口の中から体温計を出してしまうと実際の体温より低い体温が出てしまったり、エラーとなる可能性があるので、アラームがなるまでは口の中や脇から離さないように注意をする必要があります。

約15秒~1分程度で終わる予測式

予測式は約15秒~1分で体温を予測して測ってくれます。

予測式体温計は実測式の機能も兼ね備えている商品も多く、予測測定終了のアラームが鳴った後もそのまま続けて5~10分ほど口の中や脇に挟むことで、実測が可能です。

なので基本的には予測式を買っておけば、何不自由することなく必要に応じて予測式と実測式を使えるので何かと便利です。

メーカー別の特徴

オムロン(OMRON)

オムロンは体温測定時間の速さと測定結果の正確さに定評があるメーカーです。

約15秒で測定が完了する音波通信体温計の「けんおんくん」という体温計の人気が非常に高く、中でも上位モデルのMC-6800Bは音波通信を搭載しているので、スマートフォンとの連携がとることができ簡単にスマートフォンで体温の管理ができます。

予測測定後もそのまま脇に挟んでおくことによって自動的に実測式へ切り替わるので、実測式体温計としても利用することが可能です。

シチズン(CITIZEN)

体温計自体に抗菌が施されているものや、防水機能が備わっている体温計を多く扱っているメーカーがシチズン。

体温計の測定部分が柔らかく曲がる仕様となっている体温計もあり、小さいお子さんやお年寄りまで安心して体温を測定することができます。音と振動で測定が終わったことを知らせてれる振動体温計なら、脇専用で約30秒で体温の測定を完了させます。

測定完了のお知らせは振動モードとブザーモード、振動+ブザーモードの3つのモードから選ぶことができ、耳が聞こえずらい人でも使いやすく設計された体温計です。

テルモ(TERUMO)

医療機器を多く取り扱っており、防水機能の付いた体温計も取り扱っているメーカーです。

脇の皮膚にはウイルスや皮膚常在菌などの細菌が多数おり、使用後体温計に付着している可能性があります。家族で使う場合、衛生面も考えて簡単に洗うことができる体温計であることは重要になってきます。

テルモ電子体温計のET-C232というモデルは約20秒でしっかりと予測測定ができ、防水機能も搭載されているので使った後は簡単に水洗いができるので衛生面も安心して使用することができます。

便利な機能もあわせて確認しよう

いつどんな時でも簡単に測ることができる体温計ですが、様々な機能も踏まえて購入することによってもっと便利に使用することができます。

例えばバックライトの搭載されている体温計は測定結果が表示されるパネルが明るく光るので、暗い部屋の中でも測定された体温をはっきりと確認することができたり、非接触式体温計の中には赤ちゃんのミルクの温度を測れるものや室内の温度を測定できるものがあるので熱を測る以外にも使用することが可能といったように、様々な機能を備えた体温計が多く出てきています。

電池の残量が表示される体温計や、スマートフォンと連携することで過去の体温まで管理できる体温計など、どういった使い方をしたいか、どういう機能があればうれしいかを確認しながら選ぶとより良い体温計を購入することができます。

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