エアコン暖房が動かない原因と対処法17選!寒い日に限って暖房がつかないのは故障ではありません。

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だいぶ寒くなってきましたね。「エアコン暖房始めました」って看板かかげる家庭も多くなってきたんじゃないでしょうか。

我が家は年中半袖半ズボンスタイルなので、他の家庭よりも冬期の訪れが早くなってましてエアコン暖房はやめに始めたのですが、エアコン暖房がつかない!という状況に見舞われたと思っていたら停止ボタンを連打していただけでした。

私のようなミスならいいですが、暖房ボタンをしっかり押してモニターにも暖房と出てるのに、エアコン暖房が動かない、暖房の効きが悪い・つかないという場合の原因と対処法をまとめていきます。

エアコン暖房が効かない・動かない原因


まずは以下のリストから当てはまりそうな原因を探してみてください。

リストに書いてある文章の詳細や操作方法が知りたい場合は、このまま読み進めるか文章をタップすると該当の見出しにジャンプできるので活用してください。

エアコン暖房が動かないときの対処法

エアコン暖房が効かない・動かない時の対処法

リモコンの電池が切れているor切れかけている

新品のマンガン電池※1に交換して、エアコン暖房が動くか確認しましょう。

電池が減るとリモコンのモニターがついている状態でもボタンが反応しなくなるケースがあります。

すぐに替えの電池が用意できない場合はエアコン本体(フタを開けたところかランプが付くあたりかサイドらへん)に応急運転ボタンがあるので、押してみて暖房がつくかチェックしてください。

リモコンの頭の部分にはセンサーが付いているので、ボタンを押すときは指で隠さないようにしましょう。

※1 リモコンにはマンガン電池?

パワーはアルカリ電池に劣りますが、休むことで電圧が回復するマンガン電池はリモコンととても相性がいいです。またアルカリ電池より液漏れしにくいのもメリットです。

リモコンが誤作動を起こしている

リモコンを交換するかエアコン本体のスイッチで暖房がつくかチェックしましょう。

リモコンの故障でボタン通りの動作にならないケースがあります。まずはエアコン本体にある応急運転ボタンで暖房がつくか確認してください。

エアコンの応急運転ボタンの場所

問題なく暖房がつく場合は、リモコンが壊れているので新しいリモコンに買い替えましょう。ネットショップやホームセンターに1,000円くらいで売ってます。

運転モードが「冷房・除湿・送風・自動」になっている

本当に暖房運転か見直しましょう。(自動の場合は暖房に変えてみましょう)

冷房はその名の通り室内の温度を下げ、除湿は室内の湿度を取り除き、送風は扇風機のように風を室内に送り空気を循環させます。まぁここまではある程度わかると思います。

問題は自動運転ですね。上位機種だと自動運転中の温度を設定できるものが多いですが、普通のエアコンだと自動運転ボタンを押すのみで温度設定ができなかったり、そもそも自動運転ボタンがない機種もあります。

自動運転は外気温と内気温をセンサーで読みとり最適な温度や風量で運転してくれますが、その「最適さ」は暑がりの人、寒がりの人にあった自動的な運転まではしてくれません。便利な機能ではありますが身体に合わない場合もあります。

そういう時は仕方ないですが、暖房運転に切り替えましょう。

エアコンの風量設定が微風・弱風になっている

風速ボタンを押して風量を中か大にしましょう。

エアコンの風量設定を見直してください。リモコンによってはパカっとフタが開くので、そこで風量の設定をしましょう。

エアコンのリモコンの風量切り替えボタン

リモコンの不具合で風量MAXの表記にもかかわらず弱風が出るというケースもあります。その時はリモコンの買い替えや電池の交換をおすすめします。

エアコンが省エネモードになっている

省エネモード(節電モード)をOFFにして様子見しましょう。

節約のために省エネモードにしていると、エアコン暖房の効きが悪くなることがあります。特に外が寒い時期に暖房の効きが気になる場合は、省エネモードではなく暖房運転に切り替えましょう。

豆知識

エアコン冷房の温度を1℃あげると約10%、エアコン暖房の温度を2℃さげると約7%、電気代が節約されます。

エアコンの設定温度が低すぎる

暖房の温度を20℃以上にしましょう。

環境省では平成17年の冬から地球温暖化の対策として、暖房の温度を20℃にしようという取り組みが行われています。

私は環境省ではないので、特に設定温度について思うことはありませんが、「外気より設定温度が高ければいい、低い方が節約になるかも」と最低温度(16℃くらい?)にしても、ただ寒いだけなのでやめましょう。

人間が冬に快適だと感じる温度は18℃くらいなので、それ以上には上げることをおすすめします。

エアコンの風よけ設定がONになっている

風よけ設定をOFFにしましょう。

エアコンのモデルによっては、人感センサーで人に直接風が当たらないようにする機能があります。エアコンの直風が苦手な人に重宝されている機能ですね。

この機能によって、暖房運転をしているのにもかかわらず寒いと感じてしまっている可能性があります。

風よけ設定をOFFにしても風向きを設定で変えれば直接風が当たらないようにはできるので、1度OFFにして様子見してください。

エアコンの風向きが上向きになっている

風向きを下向き(60度以上)にしましょう。

エアコンの風向きの最適な角度は60度

手で湯船の温度をチョロチョロっと確かめて「あ、ちょうどいい」と思って入ったら下の方は冷たかった。という経験ないですか?

その原理と同じで「温かい空気は上に、冷たい空気は下に」行く性質があります。

なので部屋の温度を暖かくしたいなら風向きを下にして、下に溜まった冷たい空気を循環させることが重要なのです。

10℃キープ暖房がONになっている

通常の暖房運転に切り替えましょう。

10℃キープ暖房というのは、エアコンを切らずに10℃という低温でキープすることで、水道管の凍結や暖房をつけた時の無駄な電力消費を防いでくれる寒冷地仕様の機能です。

暖房をつけたつもりがこの機能がONになっているかもしれないので、もう1度リモコンを確認して10℃キープ暖房ではなく、通常の暖房運転になっているか確認してください。

エアコンが霜取り運転をしている(途中で止まったり、動作が遅い場合)

暖房の設定温度を23℃以下にしましょう。

寒い時期のエアコン暖房で1番厄介なのが、この「霜取り運転」です。寒いときに限って長時間暖房が止まっちゃうんですよね。

「暖房の温度を高くして早く霜を溶かそう」と考えるかもしれませんが実はその逆で、設定温度を低くすることで霜がつきにくくなります。ここら辺は解説すると長いのでそういう仕組みなのだと思ってください。

結論としては23℃以下にして霜取りの回数を減らすか、霜取り予防の機能がついた最新エアコンに買い替えるかですね。

エアコンのフィルターが汚れている

フィルターの掃除をしましょう。

毎日エアコンを使っている場合は、1〜2週間に1度フィルター掃除をするのが理想です。基本は掃除機で吸い取るだけでOKですが、たまには水洗いもしてください。

「その頻度のフィルター掃除は面倒だ」と言う人は、季節の終わりに水洗いしておけば次のシーズン気持ちよく使い始めることができるでしょう。

汚れが目立ったり、酸っぱいニオイがしたりする場合は、エアコンクリーニング業者にクリーニングを依頼しましょう。1〜2万円くらいです。

▼おすすめのエアコンクリーニング業者はこちら

エアコンの適用畳数が部屋の広さに合っていない

エアコンの買い替えを検討しましょう。

家電量販店やネットショップで、エアコンをみると書いてある「適用畳数」という表記みたことありますか?でも実は、ほとんどの人が見方を間違えてるんですよね。

例えば適用畳数12~18畳と書いてあるエアコンを、木造15畳の部屋に設置して使用すると能力不足になるのです。この場合木造は12畳まで、鉄筋コンクリート造が18畳までOKという見方が正解です。

木造と鉄筋では密閉度が違うので、熱のこもり方が変わってきます。なので熱がこもりにくい木造はより大きな能力のエアコン、熱がこもりやすい鉄筋は必要最低限のエアコンがおすすめというわけです。

これを踏まえた上で、現在暖房の効きが悪いエアコンの適用畳数を調べてみてください。適用畳数が足りておらず能力不足なエアコンならば買い替えを検討しましょう。

エアコン室外機に異物が挟まっている

業者に依頼して異物を取り除いてもらいましょう。

エアコン室外機に異物が混入したことによって、暖房機能に障害が起きている可能性があります。

よくあるのがカブトムシやゴキブリ、カナブンのような虫が入り込むことです。ほかは豆まきの豆とか、どこからか飛んできたゴミとかですね。

外に置く以上は仕方のないことなので、異物が入り込んだ場合は業者に依頼して取り除いてもらいましょう。結構高いですよ、10,000〜15,000円くらいです。

エアコン室外機に霜がついている

室外機周りを綺麗にしましょう。

先程の話とやや被りますが、エアコンの霜取り運転は室外機についた霜を取る作業が原因です。

その霜を取るために室外機の方を優先して温め霜を溶かす結果、お部屋の温めが後回しにされるのです。

先ほどと同じく設定温度を見直したり、寒冷地仕様のエアコンに変えたりするのもひとつの手ですが、室外機周りにモノを置いている方は撤去してみましょう。

例えば、おしゃれのために室外機を柵で囲っていたり室外機カバーをつけていたり、上に植木鉢やレンガなどを置いている時は1度外して、暖房の効きが変わるか様子見してください。

外気の温度が低すぎる

寒冷地仕様のエアコンへの買い替えを検討しましょう。

寒いときにこそ効いて欲しいエアコン暖房ですが、2〜3℃以下になると暖房効率がグッと悪くなります。

外の気温が下がると共に室外機の空気熱回収(ヒートポンプ)の効率が落ちてしまい、室外機の霜取りの方にばかり力が入ってしまうんですよね。だから室内は置いてけぼり。

一昔前までの寒冷地仕様エアコンは普通のエアコンと比べても大したことなかったですが、最近の寒冷地仕様エアコンはかなり進化していて、室外機に霜がつかないような工夫がいくつも施されています。

まぁ1度、家電量販店とかメーカーのホームページなどでチェックしてみてください。

エアコンの施行ミスでガス漏れしている

設置作業をした業者やメーカーに問い合わせましょう。

設置してから初めてのエアコン運転で暖房が効かない場合はエアコン設置時の施工ミスが考えられます。

銅管のフレア加工ミスや袋ナットのトルク管理不足などが挙げられます。

エアコン業者の人が動作確認をしてOKだった場合でも、そのあとから不具合がでることもあるので1度設置した業者やメーカーに問い合わせてください。

外気がどこからか入り込んでいる

適切な寒さ対策を行おう。

集合住宅の場合、玄関や窓から入ってくる冷気で家の中が寒くなります。どんなに暖房で温めても熱が窓や隙間からどんどん逃げていくのです。

玄関に郵便受けがある場合はネットショップやホームセンターで売っている緩衝材をつけたり、窓のふちには断熱テープを貼ったりするなどの防寒対策をしましょう。

エアコン暖房が動かない原因と対処法まとめ

以上が原因と対処法になりますが、これでも解決しない場合はエラー診断やリモコンのコマンド入力で原因を調べることができます。各メーカーのページを載せておきます。

これ以外の原因や対処法があった場合は、ぜひ下のコメント欄で教えてください。